作曲するのに必要なもの
さて今回は作曲をするにあたって必要なものについて書いてみようと思います。
まず、作曲をするにあたって最低限必要なものは
- コードを弾ける楽器(ギターかピアノがよい)
- 録音できるもの(スマホなどでも可)
最低限この二つがあれば曲を作れます。
コードを弾きながら歌うスタイルのいわゆる弾き語りという事になります。
この方法は他の楽器のアレンジなどをする必要がなく、コード進行を考えてメロディをのせるだけなので、初心者の方は弾き語りの曲から作り始めるといいかもしれません。
もちろん弾き語りでもアレンジを最大限工夫する事で色々な表現が可能になります。
次にもっと本格的に曲を作ってみたい、という方はMTR、DAWソフトを使った作曲にチャレンジしてみましょう。
MTRというのは多重録音機の事です。いくつものパートを重ねて録音する事ができます。デモを作るならMTRでも十分だと思います。
DAWソフトというのはパソコンで作曲をする為のソフトの事です。現在はDAWソフトを使った曲作りが圧倒的に多数派になっています。将来的によりクオリティの高い曲を作りたいのであればDAWソフトを使えるようになっておくべきだと思います。
DAWソフトでは何ができるかというといくつものパートを録音できることはもちろん、イコライザーやコンプレッサー、リバーブなどのエフェクトを駆使したり、欲しい音源があれば追加したり、と本当になんでもできます。
ただ値段が少々高いのがネックでしょうか。ちなみに僕はcubase6.5を使っていますが購入した時は大体8万円くらいでした。今はcubase8が出ていて大体6万円くらいのようです。
DAWソフトには色々な種類がありますがやはり定番のものを使うのが良いと思います。その方が困ったときに調べて出てくる確率も上がりますからね!
定番のDAWソフトというと
この三つを使ってる人が多いかなと感じます。
ぜひ調べてみてください。
これらを使って是非あなたも作曲を始めてみてください!それでは!
作曲したいのに思いつかない時は好きな曲を分析してみよう
僕もそうなんですが作曲を続けているとどうしてもアイデアが浮かばないとか、メロディが浮かばない、やる気が出ない時ってありますよね。
そんな時の対処法なんですが、とにかく一旦作曲は休憩してひたすらインプットする時間を設けてみるのがいいと思います。
具体的には好きな曲のコード進行の分析、メロディの動き方の分析、メロディがコードに対して何度で鳴っているかの分析、各楽器がどのようにフレージングされているかの分析、などです。スコアをじっくり読み込んでみるのも良いと思います。
よっぽどの天才なら別かもしれませんが、普通の人は最初から良い曲が作れるはずがないのでやっぱり好きな曲を分析するって事は必須だと思います。それに、自分が好きな曲を何曲も分析していくうちに自分自身の作りたい作風なども定まってくると思うんです。
これは僕の経験した事なんですが、作曲を始めたばかりの時にとにかく自分の作品を作りたくて、他人の曲の分析などをしていなかったんです。そんな事をする時間があったら自分の曲を作っていたかったし、時間がもったいないと思っていました。
で、しばらくそんな感じで曲を作り続けていたんですが、ふとした時にあんまり成長できていない事に気づきました。アレンジもマンネリ化してきて、自分が納得できる曲を作れなくなってしまったんです。
そんな時色んな書籍を読んだり今まで聴いていなかったジャンルの曲を聴いたりと色々試したのですが、一番効果があったのが自分が良いと思う曲の分析をする事でした。やはり普通に聴いてるだけだと吸収できる量が限られてくるんですね。
良い曲には良いと感じさせる要素が必ずあるので、それをまとめてノートに書き留めたりすると良いと思います。それは後々自分だけのアイデア帳にもなりますので!
というわけでまとめ
作曲スランプ時にオススメの方法は、自分が良いと思う曲をとことん分析するでした。
ダイアトニックコードとその機能
今回は作曲をする時には絶対に知っておきたい、ダイアトニックコードについて紹介します。
作曲をしたいけど何から勉強したらいいか分からないという方がいましたら、このダイアトニックコードから勉強すると良いと思います。
ダイアトニックコードとは
Cメジャーキーで使える音はドレミファソラシです。
(例えばDメジャーキーならレミファ#ソラシド#)
ダイアトニックスケールとはこのそれぞれの音がルートとなり派生するコードになります。
※ルートとはコードの根音の事で、Cメジャー構成音ドミソでいうとドの音にあたります。基本的にはコードの一番下の音と考えていて良いのですが、コードというのは音の並び方が変わる事もあるので必ずしも一番下にくるとは限りません。コードの音の並びを変えたものを転回形といいます。今は深くは触れませんが覚えておきましょう。
それでは順番に見ていきましょう
キーCメジャーにおいて…
- ド… Cメジャー 構成音ドミソシ
- レ… Dマイナー 構成音レファラ
- ミ… Eマイナー 構成音ミソシ
- ファ…Fメジャー 構成音ファラド
- ソ… Gメジャー 構成音ソシレ
- ラ… Aマイナー 構成音ラドミ
- シ… Bマイナー♭5 構成音シレファ
このようになります。鍵盤楽器を持っている方は分かると思うのですが、このようにコードというのは基本的にルートに3度ずつ音が重なってできています。
※今回紹介しているのは3つの音が重なった3和音ですが、これに更に3度上の音をプラスした4和音の7thコードというものもあります。7thコードはオシャレで都会的な印象を受けるコードです。こちらも覚えておきましょう。
さてこれらのダイアトニックコードを適当に繋げるだけでも曲にはなるのですが、もっと良い曲を作るためにダイアトニックコードの機能を知ってみましょう!
ダイアトニックコードとその機能
ダイアトニックコードの機能は大きく分けて3つあります。
1.トニック(T) 2.ドミナント(D) 3.サブドミナント(SD)
この3つです。
まずはトニックから紹介します。
CメジャーキーでいうとトニックにあたるのがCメジャーとEマイナー、Aマイナーです。
1番目と3番目と6番目の和音ですね。これらのコードは安定した響きがありますよね。Eマイナーだけちょっと怪しい感じもしますが一応トニックという事になります。
このようにトニックのコードは安定した響きを持ち、戻ってきたくなる性質を持ちます。
次にドミナントを紹介します。
CメジャーキーでいうとGメジャーとBマイナー♭5です。5番目と7番目の和音ですね。
これらは3和音だと分かりづらいですが、4和音の7thコードになるとかなり不安定な印象を受けます。この不安定さがトニックに戻りたいという欲求を生むのでドミナントからトニックに解決するというのはある種絶対的な進行になっています。
※7thコードの方がトニックに帰りたい欲求は強くなりますが、3和音でも十分その機能を感じる事ができます。むしろロックなどでは3和音を使う方が主流だと感じます。
最後にサブドミナントを紹介します。
CメジャーキーでいうとDマイナーとFメジャーです。2番目と4番目のコードですね。
サブドミナントのコードは基本的にどのようにでも使うことができます。そのままトニックに帰ってもいいし、ドミナントに行ってもいいし、もう一度サブドミナントに進んでもいいし… このように一番自由に使えるコードだと思います。
雰囲気としては広がり感があります。なのでポップスやロックなどではサビの最初のコードに使われる事も多いです。
と、色々と機能について書きましたが、これはあくまで一般的な使い方であって、ドミナントからサブドミナントに進んだり、ドミナントからサビが始まったりも普通にありますので、あまり理論に囚われすぎず、かといっておろそかにせずに作曲していきましょう。
このようにコードの機能を知る事で作りたい雰囲気を作りだす為の方法が見えてきます。
それでは今回はこの辺で。これからも頑張っていきましょう!
メジャースケールとマイナースケール
こんにちは!今回はメジャースケール、マイナースケールについて説明したいと思います。
そもそもスケールとは何ぞや?という方もいると思いますので説明しますと、ある雰囲気を形成する音の並びの事です。
わかりやすく言うと「ドレミファソラシド」の事です。
ちなみにドレミファソラシドはCメジャースケールといいます。
※これから出てくる 全 半 というのは音の間隔を表しています。全なら全音、半なら半音です。
メジャースケール
まずメジャースケールから説明します。
メジャースケールはある音から 全全半全全全半 の並びになっている音階です。
キーCメジャーでいうとドレミファソラシドですね。
実際に弾いてみると明るい雰囲気がありますね!スケールにはそれぞれがもつ雰囲気があるので覚えてしまうと良いと思います。
マイナースケール
次にマイナースケールを説明します。
マイナースケールはある音から 全半全全半全全 の並びになっている音階です。
キーAマイナーでいうとラシドレミファソラです。
こちらは暗い雰囲気を感じると思います。
どうしてCメジャーとAマイナーを例に出したかと言うと、もうお気づきかもしれませんが音の並び方が変わっただけで使っている音はどちらも同じなんですね!
このCメジャーとAマイナーは平行調という関係にあり、切っても切れない関係です。
作曲する時も使えるコードが同じなので最初のうちは同じ調として考えると分かりやすいかもしれません。
ちなみに全とか半とか色々書きましたが、音の間隔もゆくゆくは感覚で分かるようになりますのであんまり意識しなくていいと思います。どうしても分からなくなったら思い出してみましょう。
それでは今回はこれで終わりです。これからも頑張っていきましょう!
ギターを使って簡単にカッコイイコード進行を作る
今日はギターを使った便利な作曲方法を紹介します。
その作曲方法なのですが、Dメジャーキーで作曲するという事です。
どうしてDメジャーキーを奨めるかというと、ギターの場合ほとんど同じフォームを保ったまま作曲できるという利点があるからです。
これは演奏する時にも非常に楽ですし、なにより感覚的に作曲する事ができます。
BUMPやRADもよく使う手法なので覚えておいて損はないはずです!
ではまずDメジャーキーでのダイアトニックコードを確認しておきましょう。
Dメジャースケールが D E F# G A B C# D なので、
ダイアトニックコードは、
- Dメジャー
- Eマイナー
- F#マイナー (今回は出番なし。代わりにDM/F#を使用)
- Gメジャー
- Aメジャー
- Bマイナー
- C#マイナー♭5(使い方が難しい為今回は使用しません)
の7つになります。↑で書いた二つ以外のコードを使って曲を作っていきます。
(ちなみにDM/F#とはなんぞと思う方もいるかもしれませんが、これはDMの第一転回形になります。DMのベース音(一番下の音)がF#に変わったものです。機能的にはDMと同じなのですが、聴いた感じ結構違うのが分かると思います。これは分数コードというものなのですが詳しくは別の記事で紹介したいと思います。)
これがトニックのDメジャーです。(厳密にはDadd9(omit3))
普通、Dメジャーを押さえる時は1弦2フレットも押さえるのですが、今回はそこを開放弦にする事によってDadd9(omit3)というコードにしています。弾いてみると分かると思いますが中々オシャレな響きがしますよね。僕もよく使っています。
まずこの押さえ方が基本フォームになります。
そしてここから派生させて
Bm(T)
AM(D)
GM(SD)
DM/F#(T)
Em(SD)
※()内 Tはトニック、Dはドミナント、SDはサブドミナント
※mはマイナー、Mはメジャー
※分かりやすいようにテンション表記は無しにしてあります
このようにこれらのコードをほとんど同じフォームで押さえる事ができます。
基本的にはこれらのコードを適当に組み合わせて弾くだけでも曲になります。
同じ構成音を保ったままベース音だけが変わっていくのでドラマチックでカッコイイコード進行になります。
是非色々と可能性を探ってみてください。
と、これだけで終わってしまうのもアレなので僕のオススメのコード進行を紹介します。
これから出てくる進行を上で紹介した押さえ方で弾いてみてください。
それでは一つめは
GM(SD)→AM(D)→Bm(T)→DM/F#(T)
という進行です。この進行はBUMPの才悩人応援歌などでも使われています。
サブドミナントから始まることによって開放感を感じられてかっこよく、ロックによく合う進行だと思います。
二つ目が
DM/F#(T)→GM(SD)→AM(D)→Bm(T)
という進行です。この進行はRADの有心論などで使われています。
この進行は色々な曲に使われていていますので是非探してみてください。
今回はDメジャーキーで作曲するという事を紹介しました。今回紹介した方法はちょっとした裏技みたいな感じなので、いつもこの作り方で作ってしまうと他のキーで作曲ができなくなってしまう為良くないかもしれませんが、困った時に頼るのは大いにアリだと思います。
また、カポを使うと同じ押さえ方でキーを変えて作曲できるのでカポを使ってみるのもオススメです。
それでは作曲頑張ってください!
耳コピや作曲に役立つキーの調べ方
今回はキーについて説明してみたいと思います。
まずキーとはその楽曲の一番根元にある音、一番安定する音、ジャーンと鳴らした時に一番終わった感じがする音、という事になります。
実際に体験してみるのが早いと思いますので、好きな曲とギターを準備してみましょう。
この時なるべく複雑ではない単純な曲が好ましいです。転調をしている(途中でキーが変わる)場合があるからです。いわゆるロックンロールなんかは転調する事がほとんどないのでオススメです。
曲を選んだらギターで半音ずつ順番に弾いてみましょう。その中で一番安定感を感じる音がその曲のキーという事になります。
それでも分かりづらい場合は曲を途中で止めて、曲の終わりをイメージして頭の中でギターをジャーンと鳴らしてみましょう。その時に鳴った音をギターを弾きながら探してみてください。その音が曲のキーになります。
キーを知る事は作曲する上で基礎の基礎になりますので覚えておきましょう!